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[感想]初めての電験2種二次試験

一昨日、2016年11月20日に電験2種の二次試験を初めて受験してきた。

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電工1種→電験3種→エネ管と、合格の波に乗っていた自分にとって、今まで以上に必死で勉強し続けたにも関わらず、一次試験にまさか二年連続で落ちた昨年は、自分の努力の何が間違っていたのか理解ができずに本当に苦しんだ…。

そして今年、一次試験で残っていた機械にようやく合格し、三回目の受験にて初めて念願の二次試験に挑むことができたわけである。

語れば長くなるが僕にとって2種の二次試験とは、本当に、やっとの思いで辿り着いた、そんな試験なのだ。

で、本番の試験はどうだったかというと、ガッチガチに緊張したものの(試験はいつもそうなのだが…)、試験中からある程度の手応えは感じながら進めることができた。

電力・管理の4問と機械・制御の2問の全てに着手できたので、大きな計算ミスがなければ2月には良い結果が来るんじゃないか、と思っている。

 

まずは午前の電力・管理。

 問(1)  水力:論説・水車効率の向上策
 問(2) 変電所:論説・変圧器の油中ガス分析
◯問(3)  送電:計算・電線のたるみの導出 → H11類題
◯問(4)  配電:計算・GPT(ZPT)計算 → H2類題
◯問(5) 変電所:混合・接地抵抗 → H21と1種H16類題
◯問(6)  送電:計算・短絡電流と%Z → 超頻出問題
※◯が選択した問題。

問題をめくって、当日の朝5時の直前勉強でやった「電線のたるみ」の導出がそのまんま出題されていたときは「まず1問は完答頂き!」と心の中でガッツポーズをした。

そして、過去に出題歴のある計算問題が4問出題という問題運にも恵まれた。

現場知識の応用が必要とされるタイプの論説問題は、自分の様に現場での経験の浅い場合、2種二次レベルの問題には手も足も出ないことが多く、その手の問題で多く構成された年だとかなり不利になってしまう。(知っていれば解ける問題だから、当然知っている人には有利。)

その点、計算問題は現場知識が(あるにこしたことはないが)なくても、本で細かく解説されていて、論説問題より大分頭に入りやすい。

だから試験開始後に全問題を見て、この問題なら(受かるかどうかは分からないが、まずは)戦える、そう感じた。

「電力・管理」の配点は「機械・制御」の倍と大きいため、午前の「電力・管理」で失敗してしまった場合、午後の「機械・制御」で挽回はできない。

午前中の失敗は、そのまま試験全体の終了を意味する。

そういう意味でも、白紙や明らかな採点対象外の答案が一枚もない、4問着手ということは非常に大きかった。

解答の内容については、気分が向いたら後日公開するかもしれないが、今回は省略。

結果的に他の3問は残念ながら完答まではいかなかったが、部分点はそこそこ取れ、トータルで60%は越えたんじゃないかと思う。

 

続いて、午後の機械・制御。

こちらは更に問題に恵まれ、高得点が取れたと思っている。

出題された問題は、

◯問(1)  誘導機:出力と効率 → H13類題
◯問(2)  変圧器:無負荷・短絡試験 → H15類題
 問(3) パワエレ:(勉強していないため分からない)
 問(4) 自動制御:まさかの現代制御…。

 機械・制御については、多くの受験生も同じ戦略だと思うが、「変圧器」「誘導機」「自動制御」の3分野に絞っていた。

だから、この3分野からの2題を選択して、
 ・「変圧器」+「自動制御」
 ・「誘導機」+「自動制御」
※自動制御は毎年出題されるが、変圧器と誘導機は毎年までではない。
という戦いになると思っていた。

しかし、実際に問題をめくると、まさかの変圧器と誘導機が両方共出題され、かつこちらも出題歴のある問題という、これ以上にない、もう有り得ないようなサービス問題だった。

ただ、「自動制御」に絞っていた受験生には、まさかの現代制御という過去一度も出題履歴のない奇問が主題されたため厳しい年になったかと思う。

「機械・制御」の試験時間は1時間。
途中で間違いに気付いてもやり直す時間はほどんどない。だから、どうしても慎重に解かざる得ない。

結果、誘導機は完答。変圧器は最後の1問を解いている途中にタイムアップ。

感覚的にはトータルで70〜80%は取れているんじゃないかと思う。

 

そんな訳で、大きな計算ミスがなければ2種二次の合格条件である、

 ・2科目の合計点が60%以上
 ・各科目が平均点以上

は越えているんじゃないかと思っている。

 

だから、試験終了後の気分は良かった。

 

しかし、残念ながら時間が経つに連れ、どんどん自信がなくなっていった。

もう少し丁寧に書けば良かった、緊張しなければ最後まで解けていたはず、つまらないケアレスミスをしてしまったなど、続々と新たな不安が出てきて、頭が一杯になる。

そして何よりも、実際に試験会場で一発勝負の中で受ける試験では普段の力率0.8位の力しか出せなかった。

落ち着いて解いていれば…という悔しさもある。

 

だから、こんな記事を書いては見たものの年明け2月の結果は本当の所わからない。

電験2種は(受験生の多くが電験3種取得者の中での)合格率が3%前後の難関資格。簡単に受かる訳はない。

落ちていたらこんな黒歴史な記事は削除するだろう。

 

試験全体を客観的に問題を見てみれば、明らかに今年はアタリ年。

特に機械は三種+程度のレベルで、取れる内容。

合格発表の2月は大分先のため、それまではもんもんとした日々を過ごすことになるが、当然勉強は継続していく。

ではまた。

 

平成28年度 電験1種と電験2種の二次試験 問題
電気技術者試験センターの公式サイトです。こちらから問題が見れます。

・電験2種二次 平成28年 電力・管理 回答

・電験2種二次 平成28年 機械・制御 回答