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[電験3種]難関科目の機械に合格する方法


こんにちは、ひとリストです。


今回は電験3種の中でも最も難しいと言われる「機械」科目についてお話したいと思います。

電験3種には「理論」「電力」「機械」「法規」の4科目が存在し、当然この4科目に合格しなければ電験3種合格!とはなりません。


一般的な合格への道筋としては、科目合格制度があるため、一年目に「理論」をとり、二年目に暗記要素の強い「電力」と「法規」、三年目に最も難しい「機械」をとり、三年間で電験3種を取りましょう!と言われています。(偏見&一例ですが…)

その科目合格制度を使い、三年間で電験3種に合格するという戦略は辞めた方がいいということは以前も言いましたが、今回はより具体的に最も難しい「機械」はどうすれば合格できるかを話したいと思います。


まず参考書を見て頂ければ分かりますが、「機械」科目は大体以下のように項目が分かれています。
①直流機
②同期機
③変圧器
④誘導機

⑤パワーエレクトロニクス
⑥照明
⑦電熱
⑧電動機応用
⑨電気化学
⑩自動制御
+情報

この内、①〜④は4機と言われ、互いに関連性が非常に強く、出題頻度も高く、何より電気を理解する上で非常に重要な分野となっています。

(4機と言うぐらいですから、4種類の機械(科目という意味ではなくマシーンという意味で)のことを指しています。この4機を3種合格前に実際に全て扱ったことがあり、中身を理解している人は中々いないと思います。)

もちろん⑤以降も重要ですし、⑤以降を捨てて、4機のみで「機械」に合格するということは不可能です。ただ、⑤以降は他分野との関わりが①〜④程は強くないため、個人的な重要度は①〜④が圧倒的に高いと思っています。


しかし、その4機が当然難しい!

その難しい4機をどう理解するか。


ここが「機械」合格のカギだと思います。


そして、その結論を一言で言いますと、



「理論」を徹底的に理解して下さい!


ということになります。


詳しく説明するにあたり、少し自分自身のことをお話ししますと、私は電験3種に合格するまで電気とは関係ない仕事をしていました。

また、大学も電気とは関係のない学部で、電気について学んだことはほとんどありませんでした。


そんな自分にとって、見たことも触ったこともない機械を、構造から特性まで理解しなければいけないというのは至難の業です。


「理論」は中学・高校でやった内容も含まれていて、理論上のことをやっているので、法則や定理を理解すれば想像できましたが、「機械」はモノを見たことがなかったので、全く想像できなかったのです。

そのため、最初に「機械」を学んだときはすごく苦労しました。

構造を理解し、等価回路を書き、そこから立式し、ベクトル図を書いて、特性を理解する…もう途中から呪文も見ているようで休日に長時間勉強しても、翌週には何にも頭に入っていない、そんな日が続きました。


理解しなければいけない内容がとてつもない量に思え、完全に「機械」アレルギーになっていました。



そして、一旦「機械」に取り掛かるの諦め、「理論」の勉強に戻りました。

暫く「理論」の勉強をしていると、なんとなく「機械」での分からなかったポイント「理論」と繋がっていることが分かりました。

(具体的には変圧器は「理論」の磁気が元になっているので、「理論」の磁気を理解せずに「機械」の変圧器を理解するというのは不可能ということが分かりました。)


「機械」(特に4機)は、実はほとんど「理論」が下地になっている!ということです。


「理論」の理解が十分にあれば、「機械」はその分理解しやすくなります。


逆に「理論」が疎かであれば、「機械」は厳しいです。



例え「理論」を科目合格していても、本質を理解せずに合格してしまったり、1,2年経つ間に忘れてしまっていては、「理論」を復習せずに「機械」合格をするのは不可能だと思います。



ですから、「機械」が難しい!と感じている貴方へのアドバイスとしては、原因は「機械」ではなく、「理論」ができていないこと(もしくは「理論」と「機械」が結びついていないこと)にある、と考えてみて下さい。



一度「理論」の勉強が済んだからと言って、「理論」をやらないのではなく、「機械」が分からなかったとき、勇気を持って「理論」に戻るということ。


この方法を強くお勧めします。